もみじのひと言

在宅医療ってとても奥が深い!院長として長い間在宅医療に関わるなかで、日々感じることを書いています。

私の自己紹介 1

もみじ在宅診療所は内科、呼吸器内科、消化器内科を専門にしています。

 

医師としての私の専門は、呼吸器です。

一般の診療所なので、もちろん一般的な内科診療を行っていますが、

長引く咳やかぜ、肺炎などから喘息、息切れなどを中心に外来診療しています。

 

在宅診療の分野では

認知症、進行癌の患者さん、神経難病、脳梗塞後遺症、

肺癌、非結核性抗酸菌症、間質性肺炎慢性閉塞性肺疾患、呼吸不全、心不全の重症の患者さんを多く診察しています。

 

 

今回は、私が医師になってから呼吸器を専門とするまでのお話しを書いてみます。

 

今から数十年前、

大学を卒業し医師となった後、多くの人は大学の医局に入局することが普通でした。

一般の方が大学を卒業し、会社に入社するのと似たような感覚だと思います。

私も、多くの医師と同じように

出身大学の医局に入局し、研修を開始しました。

 

 

最初は1年間大学病院での研修...

といっても、

ほぼ24時間365日家に帰る事も出来ず、医療に関する雑用が中心だったような気がします。

 

採血から始まり、点滴、簡単な処置の準備

患者さんの移動のお手伝い

薬の使い方や副作用の勉強

検査の準備や検査結果の整理

疾患の勉強やカンファレンスでの発表の準備

レントゲンやCT、MRI等の読み方の勉強

手術の助手                 などなど

 

でも、大きな収穫もありました。

”病気を確実に診断してから、治療を開始する事”

”病状が悪くなったときには、必ず患者さんを診察して判断する事”

”分からなくなった時は、何回でも分かるまで患者さんを診にいく”

等を教えてもらった事です。

 

ひどいまでの、体育会的な医局であったため

なにかよく分からないけど、とりあえず薬を出しておく

検査結果ばかり見て、患者さんをみない

机の上でずっと悩んでいる

などは御法度だと、先輩から毎日たたき込まれました。

 

 

その後は、晴れて市中病院(一般の患者さんが多い市民病院やooセンターなどの病院)

での研修になります。

私はある400床程度の病院に配属され、消化器外科を中心に一般外科研修を開始しました。

 

そこでの2年間に出来るだけ多くの症例を経験し、その後の専門を決めるのです。

痔、虫垂炎、鼡径ヘルニアから始まり、胃癌や大腸癌、など外科の手術を勉強しつつ、

外傷や陥入爪、肺炎、喘息、狭心症心不全、血液、代謝疾患などありとあらゆる内科疾患も勉強します。

 

そこで、私の専門を決めるきっかけを作ってくれた、ある先生と出会ったのです。

 

私の自己紹介 2に続きます・・・